指数・対数の計算

1.a×logbCや、logbCaの計算

対数の公式より、a×logbC=logbCaとなります。

では、1.5×log43を計算してみましょう。これは、log431.5と思って、まず、31.5を計算してから、そのlog4をとります。

まずは、31.5を計算します。カーソル線をLL3尺の3に合わせます。次に、CI尺の1.5をカーソル線に合わせます。そして、カーソル線をCI尺の1に合わせます。すると、LL3尺に31.5=5.20があります。

今は、LL3尺に31.5の答えがあり、そこにカーソル線があっています。後はこのlog4をとります。そのまま、カーソル線をLL3尺の4に合わせます。そして、CI尺の目盛りを読みます。

これで、1.5×log43=1.19が求まりました。

ここで考察。一度CI尺の1にカーソル線を合わせましたが、実はあわせる必要はありません。実際、CI尺の1にあわせた直後、LL3尺の4に合わせ直しましたよね。こういった無駄な手順を省けるようになると、計算のスピードが速くなります。ただ、計算方法がわからなくなってしまった場合は、面倒でも、こういった操作をすることで計算間違いを防ぐことが出来るかもしれません。

2.log23×log57の計算

では、log23×log57の計算をしてみましょう。と言いたいところですが、実は、この種の計算は一発で計算することが出来ません。まず、LL尺を利用してlog23とlog57を求め、メモをしておき、改めてCI尺とD尺(あるいはC尺とD尺)を利用して掛けます。

計算尺は万能ではありません。出来る計算と、出来ない計算があります。出来ない計算でも、計算を部品にバラすことで計算できるようになることもあります。いかにして見分けるかは、計算尺に慣れ親しむしか方法はありません。