数表を用いた計算

数表を用いた計算

かけ算や割り算の計算なら、ちょっと面倒でも、紙と鉛筆があればガリガリ計算することができます。しかし、指数関数や三角関数の入った計算を、紙と鉛筆を使って計算するのは酷です。たとえば、 2.53 や sin(15) 程度の計算ならまだ簡単にできますが、 1.32.7 や sin(13) などはほとんど不可能です。

そこで登場したのが数表です。数表とは、その名の通り、数の表です。まずは簡単な常用対数表をご覧ください。

しかし、実際にはこれだけでは全く役に立ちません。

これぐらいあれば、役に立ちそうです。この数表をpdfファイルとして作成しました。一度ご覧ください。

常用対数表のページ

さらに精度が必要なときは、もう一桁詳しい数表を用います。

あたまが痛くなってしまいそうですが、こういうのが続いている数表を使っていました。ちなみに、これは「7桁対数表」という、それぞれの数字の対数が7桁で示されています。この数表を使うと、1.32.7 といった、指数や対数の混じった計算ができるようになります。具体的な計算方法は省略したいと思います。

三角関数の計算をするときには、三角関数の数表を、統計の計算のときには、正規分布表を片手に、計算することができました。

今でも出回っている数表は、主に統計に利用する正規分布表やχ2分布表といったものでしょう。しかし、関数電卓が出回っていなかったころでは、指数の計算や三角関数の計算をするときにも、数表を頼りにしていました。こういった数表が集められた本は重宝したことでしょう。図書館で数表の本を探してみると、よく使われていたということがわかります。