逆数の計算

1.逆数とは

皆さんは逆数をご存知ですよね。手元にある広辞苑を引くと、「0でない数aに対し、ax=1を満たす数x、すなわち1をaで割った数をaの逆数といい、a-1、1/aなどと書く。」とあります。

まさにその通りで、これ以上付け足すことはありません。この節では、計算尺で逆数を求めてみたいと思います。

2.DI尺がある場合

DI尺がある場合、D尺DI尺が逆数になっています。

たとえば、の逆数を求めたいときは、D尺の2にカーソル線を合わせれば、DI尺にはの逆数であるがあります。

あるいは、DI尺の2にカーソル線を合わせれば、D尺の逆数のが得られます。

3.DI尺がない場合

DI尺がない場合、CI尺C尺を使って計算します。

たとえば、の逆数を求めたいときは、C尺の2にカーソル線を合わせれば、CI尺にはの逆数であるがあります。

あるいは、CI尺の2にカーソル線を合わせれば、C尺の逆数のが得られます。

4.DI尺を使うべきか?

たいていの計算尺にはCI尺が付いています。わざわざDI尺を使う必要があるのでしょうか?

正直言って、絶対使わなければならないということはありません。しかし、滑尺上で計算をしていると、滑尺が滑ってしまう可能性があります(滑るから滑尺です)。固定尺にあるDI尺を使ったほうが固定されているので(固定されているから固定尺です)、扱いやすいと思います。

DI尺を使うと、答えが固定尺上に出ます。連続計算のことを考えると、DI尺を使ったほうが便利です。